6日に甲子園で行われた新入団選手体力測定で群を抜く筋力を見せつけたのが、3位指名の甲斐雄平外野手(21)=福岡大=だ。フィジカル面は、かつて看板選手だった新庄剛志外野手クラスの大器であることを証明した。
体力測定に立ち会った続木トレーニングコーチは甲斐の名を挙げ、「すべてにおいて阪神の選手の平均以上を出している」と評価した。瞬発力を示す垂直飛びは、チーム平均59.1センチを大きく上回る68センチ。握力は左80.2キロ、右78.9キロ。チーム平均は約60キロというから相当の力自慢だ。新人体力測定で握力80キロオーバーを記録したのは林威助外野手以来という。
阪神の選手では90キロ近い握力を誇っていた新庄がいる。少年時代から父が営んでいた造園業の石運びを手伝っていたことが並外れた筋力の強さにつながったという新庄。現役時代をよく知る続木コーチは「甲斐君も数値を見れば身体能力的に新庄になれる可能性を秘めている。『新庄2世』という言い方は好きじゃない。『甲斐1世』でいいんじゃないか」と期待する。
あこがれの選手として新庄の名をあげる甲斐は、甲子園を初めて訪れ、「右左中間が広い。守りがいがある球場だと思いました」と感動。「ファンの方が喜んでもらえる送球ができたらいいですね」と遠投120メートルという強肩をアピールした。
かつて新庄が甲子園のファンを沸かせたのが、中堅から捕手へダイレクトでのバックホーム補殺。外野の返球練習の際も周りの選手に「俺と同じようにノーバウンドで投げていたら肩をトバして(痛めて)しまうぞ」と注意していたほどの強肩を誇った。
その新庄が去ってから、阪神の外野陣は年々弱肩化。今季はノーバウンド補殺どころか外野手の補殺数はセ・パ両リーグで最も少ない12にとどまった。「新庄の再来」の甲斐が、新風を吹き込めるか。
PR